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横浜元町商店街周辺散策~石川町(元町・中華街)駅から~

もともと、明治維新の頃に外国人向けの商店街として栄えた元町は、当時日本では珍しかった喫茶店、ベーカリー、洋服店などが立ち並び、西洋文化の情報発信基地として栄えていました。1970年代には、「ニュートラ」「ハマトラ」などのファッションスタイル発祥の地として有名になり、独自の文化が残るエリアとなります。

今回は、石川町(元町・中華街)駅を基点として、横浜元町商店街の周辺を紹介します。

目次

石川町(元町・中華街)駅
横浜元町商店街(元町ショッピングストリート)はどんなエリア?
自然と多くの文化遺産が残る山手エリア
元町・中華街周辺の家賃相場
まとめ

石川町(元町・中華街)駅

石川町(元町・中華街)駅は、JR東日本の根岸線の駅で、もともとは「石川町」の名称でしたが、2016年に「元町・中華街」の副名称が加えられました。
横浜駅から約7分の好立地で、東京都内の主要駅にも以下の時間で着くことができます。

各主要駅への所要時間
・川崎駅: 約20分
・品川駅: 約28分(横浜駅からJR東海道本線を利用)
・東京駅: 約37分(横浜駅からJR東海道本線を利用)
・新宿駅: 約47分(JR湘南新宿ライン快速を利用)

駅の出口は、中華街方面の北口、元町方面の南口の2ヶ所になります。

今回は、元町方面の南口を出て横浜元町商店街を紹介します。

南口を出ると、大きな案内看板が見えます。その方向に200mほど歩いて、元町商店街へと向かいます。

横浜元町商店街(元町ショッピングストリート)はどんなエリア?

全長約600mの横浜元町商店街は、正式名称を「元町ショッピングストリート」と言い、横浜開港当時から、西洋文化、ファッションの流行拠点として栄えています。
玄関口のアーチの上に羽ばたくのはフェニックス。“伝統を受け継ぎながら、常に新しく生きるフェニックス”と捉えて、「翔べ光の中へ」の意味が込められているようです。

ストリートには、様々なお洒落なお店が立ち並んでいます。

もともとは、横浜に暮らし始めた外国人向けに商店が集まって、宝飾品の販売、ベーカリー、家具、洋食器などの製造販売が始まりました。
商店街の成長とともに店舗の種類や個性が増していき、日本と欧米文化を取り入れた新しいモノが生まれる場所になっていきます。
関東大震災や第二次世界大戦などの危機にも見舞われましたが、それを乗り越え、今でも流行発信の拠点として、日本中から人々が訪れる街になっています。

街には、ファッション系のお洒落なお店が目立ちます。

また、手作り家具のお店もありました。

お店の種類は、ファッション、バッグ・シューズ、貴金属・時計・眼鏡、美容室・理容室、レストラン・バー・カフェ、雑貨・ホビー・スポーツ、家具・食器・美術品、化粧品など、多岐にわたりますが、日用品や食料品などのお店も充実していて、生活の場としても非常に魅力的な街となっています。

商店街を少しそれたところに「元町厳島神社」があります。

この元町厳島神社の起源は古く、鎌倉時代の初期、源頼朝の時代に遡ると言われています。その後、幕末・開港期、関東大震災などを経て何度も焼失・再建・移転を繰り返し、昭和二十六年に本殿、昭和三十年に拝殿を再建して現在に至っています。

境内には大きな桜の木があり、春には本殿を美しく飾っています。

メインストリートに戻って散策を再開します。

ストリートの脇道を入った裏通りにもお洒落なカフェがありました。

元町プラザは、石川町(元町・中華街)駅から歩いて、ストリートが終わるあたりにある商業施設です。
昭和の雰囲気が残るレトロな建物が印象的で、カフェやレストランからアパレルショップ、雑貨店などが入っていて、利用者に長年愛されているショッピングセンターです。

元町プラザの向かいには、ちょっとお洒落な交番もありました。

600mの横浜元町ショッピングストリートは、本当にたくさんのお洒落なお店が立ち並んでいましたが、決して喧噪な街ではなく、どことなく落ち着いた大人の街といった雰囲気でした。

自然と多くの文化遺産が残る山手エリア

横浜元町ショッピングストリートを後にして少し歩いていくと、港の見える丘公園に辿りつきます。

横浜元町ショッピングストリートの南側一帯、横浜市中区山手町付近は、通称“山手”エリアと呼ばれ、旧外国人居留地として発展した経緯があり、西洋館や外国人墓地が残されていて、緑あふれるエリアです。また、幼稚園から大学まで数多くの教育機関があり、文教地区としても有名です。

横浜市では、「山手の環境は横浜市民にとってかけがえのない財産である」と考えて、近隣のエリアも含めて「山手地区景観風致保全要領」を策定。山手地区の文化的環境を守っています。

山手エリアのスポットを一部紹介します。

港の見える丘公園

横浜港を見下ろす公園で横浜ベイブリッジが展望できる絶好の場所です。
「イングリッシュローズの庭」はバラの名所としても知られています。イギリス館をバックに四季を通して様々バラや草花を楽しめます。

 

山手公園

横浜の留意外国人によってつくられた日本最初の西洋式公園。
日本で初めてテニスが行われたテニス発祥の地としても有名で、「テニス発祥記念館」では、テニスの歴史を知ることができます。

 

外国人墓地

ペリー来航時に、船内で亡くなった水兵を埋葬したことが、この外国人墓地のはじまりでした。
現在4500ほどのお墓があり、日本に西洋文化をもたらした有名人たちも眠っています。

 

山手133番館

横浜市認定歴史的建造物として認定された「山手133番館」。1930年ごろに外国人向け住宅として建てられた木造2階建ての主屋、使用人用の部屋である付属屋、木造平屋の車庫の3棟となっています。

 

神奈川近代文学館

神奈川県ゆかりの日本近代文学に関する資料や図書を収集・保存・公開する博物館、専門図書館。夏目漱石特別コレクション、武者小路実篤文庫、尾崎一雄文庫、井上靖文庫、大岡昇平文庫、などをコレクションとして保存、公開しています。

 

参照元:横浜元町ショッピングストリートホームページ
    横浜市ホームページ

元町・中華街周辺の家賃相場

石川町周辺での家賃相場に関しては以下を参考にしてください。

(2022年4月18日現在)

タイプ 元町・中華街周辺
ワンルーム 9.05万円
1K 8.58万円
1LDK 15.08万円

※出典:LIFULL HOME’S

まとめ

今回は、石川町(元町・中華街)駅から、横浜元町ショッピングストリートから山手エリアまで散策してみました。

明治維新の頃に外国人向けの商店街として栄えた元町は、今でも、独自の文化が残っているエリアで、大人のお洒落な落ち着いた街並みが印象的でした。また、横浜元町ショッピングストリートの南側一帯は、通称“山手”エリアと呼ばれ、西洋館や外国人墓地が残されていて、緑があふれ異国情緒が漂う他の街にはない空間でした。

観光に訪れる方も多いですが、交通の利便性も良く、住む環境としても非常に適したエリアではないでしょうか。