【2025年最新】一人暮らしに人気の街はどこ?「借りて住みたい街」ランキングを徹底分析

【一人暮らしの賃貸ニーズ傾向まとめ】
・都心回帰の流れが強まる
・「穴場感」ある城東エリアなどが注目
・住みやすさとコスパを両立したバランスが重要

コロナ禍が明け、移動制限のない生活に戻って数年が経ち、人々の働き方や住まいに求める条件は一層多様化しています。

不動産投資で人気のワンルームマンションにおいても、入居者ニーズは考慮に入れておきたい重要な要素の一つです。今どのようなエリアに関心が集まっているのか、住みたい街の傾向を把握しておくことは、投資物件選びにも役立ちます。。

本記事では「2025年 LIFULL HOME’S みんなが探した!借りて住みたい街 急上昇ランキング(首都圏版・シングル編)」を参考に、一人暮らしの賃貸ニーズの最新トレンドを詳しく読み取ります。

1.「借りて住みたい街」ランキングの結果と傾向

出典:LIFULL HOME’S『2025年 LIFULL HOME’S みんなが探した!借りて住みたい街ランキング(首都圏版・シングル編)』

LIFULL HOME’Sが発表した2025年の「借りて住みたい街」ランキング(シングル編)では、1位が北千住、2位が川崎、3位が池袋という結果になりました。

上位の傾向を見ると、交通アクセスの良さと日常生活の利便性のバランスが重視されている傾向が明確に表れています。

都心回帰の流れ

ランキングの上位を見ると、2位の川崎以外はすべて東京都内の街という結果になりました。特に中央線など、乗り換えも便利で幅広い入居者層に支持される沿線が多い傾向にあります。

川崎も、東京都心へのアクセスが良好かつ街そのものの利便性が高いことで人気が高まっている街です。

背景には、テレワークから出社へと働き方が再びシフトしていることや、都市部の再開発により生活インフラが整った駅周辺の魅力が高まっていることがあると考えられます。

生活の効率性を求める傾向が強まり、賃料が多少高くても移動時間や駅からの距離を最小限に抑えたいというニーズが都心回帰を後押ししているといえそうです。

2.「借りて住みたい街」急上昇ランキングの結果と傾向

出典:LIFULL HOME’S『2025年 LIFULL HOME’S みんなが探した!借りて住みたい街 急上昇ランキング(首都圏版・シングル編)』

急上昇ランキングには、住宅エリアとしての再評価が進む街や、新規層の流入が始まっている街が多く含まれており、総合ランキングでは捉えきれない変化の兆しが現れています。

今回の急上昇ランキングでは、日暮里が1位にランクインしました。日暮里は、JR山手線・京浜東北線・常磐線・成田エクスプレスなど複数路線が利用可能な利便性の高い駅でありながら、主要なターミナル駅とは異なり、比較的落ち着いた住宅街の雰囲気を保っている点が特徴です。

城東エリアに注目

急上昇ランキングの上位10位のうち9つの街が23区内に位置しており、その多くが「城東エリア」に属しています。城東エリアは皇居(旧江戸城)から見て東側にあたる、中央区・江東区・台東区・墨田区・葛飾区・江戸川区を主に指し、江戸時代から下町として発展してきた地域です。

再開発の進んだ現代でも下町情緒を残した商店街などが多いこのエリアは単身者にとって利便性が高く、かつ落ち着いて住める場所として知られています。森下・清澄白河は城東エリアの中でも近年特に住みやすさとアクセスの良さで注目を集めており、急上昇ランキングにもランクインしています。

また、家賃の高騰が続く中で比較的割安な賃料水準を維持している点も、城東エリアが評価を集める背景となっていると考えられます。

交通至便かつ「穴場感」

「借りて住みたい街ランキング」では利便性重視の傾向がみられましたが、急上昇ランキングからは「落ち着いた暮らし」へのニーズの高まりが見受けられます。

ランキング上位の日暮里や駒込は、先述のように都心でありながらも比較的落ち着いたエリアとして人気のある街です。11位以下も、都内を中心に利便性を確保しつつ穏やかな生活環境が整備された「穴場感」のある街が多くランクインしています。

3.全体の傾向

今回のランキングでは池袋・北千住・三軒茶屋・高円寺など、都心アクセスに優れつつ街の個性や生活のしやすさも備えたエリアが上位に並びました。

これらの街に共通するのは、「利便性」「落ち着いた住環境」「割安感」など、住みやすさとコストパフォーマンスを両立したバランスの良さです。

単身者は自分の判断で住み替えがしやすい分、無理のない家賃帯で、効率的かつ快適に暮らせる街を選ぶ傾向が見られます。

4.まとめ

今回のランキングからは、都心の中心部ではなく、その周縁に位置するエリアへの関心が高まっていることが読み取れました。交通利便性を確保しつつも、賃料の手頃さや生活環境とのバランスを重視する志向も年々強まっており、「無理なく暮らせる街」が選ばれる傾向があります。

かつて高い人気を誇っていた城南・城西エリアでは、需要の集中により賃料水準が上昇し、物件選びのハードルも高くなりつつあります。こうしたなか、交通の利便性に大きな差がなく、かつ賃料が比較的割安な城北・城東エリアに注目が集まっています。

単身者の物件選びに起こっている変化は、投資視点からも無視できません。特に城北・城東エリアは生活拠点としての実用性に加え、エリア全体で賃料上昇や資産価値上昇も期待されていることが調査結果からも分かります。

安定的な賃料収入(インカムゲイン)だけでなく、資産価値上昇によるキャピタルゲインも見込める投資先として、引き続き注目すべき地域といえるでしょう。

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この記事の著者

時代に合った不動産投資を、具体的な事例やノウハウを元にリアルに情報発信している「スクエア編集部」。 40年以上、物件開発から賃貸・建物管理、仲介を行ってきた老舗グループ企業による運営の下、読者に確かな不動産投資を推奨すべく活動しています。