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【2023年7月】高価格でも高水準の契約率!勢いがある東京23区のマンション市場

新築マンション1~6月期 東京23区で平均価格初の1億円超え

図表1:新築マンション供給戸数・平均価格(各年1月~6月)<東京23区>


(株式会社不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向」より作成。以下同様。)

不動産経済研究所が20日発表した「首都圏 新築分譲マンション市場動向」によると、2023年1〜6月の東京23区における新築分譲マンションの平均価格は、1億2962万円で、上半期では1973年の調査開始以来初めて1億円を突破しました。
1〜6月は都心5区を中心に平均価格が1億円を超える高額物件が次々と発売されたことで、平均価格を押し上げる結果となっていますが、全体的にも、資材高や人手不足などで建築コストが膨らんでいるといえます。

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、2020年は大きく供給戸数も減少しましたが、2021年以降はコロナ前の2019年の水準をキープしています。
2023年は1月~6月期では、前年比で9%のマイナスとなりましたが、下半期は東京23区でも「晴海フラッグ」などの大型案件も控えており、巻き返しが期待されます。

3年連続で初月契約率70%超えをキープ東京23区

図表2::新築マンション初月契約率(各年1月~6月)<東京23区>

初月契約率とは、その月に発売された新築マンションのうち、売買契約が結ばれた住戸の割合を示すもので、一般に70%以上で売れ行きが「好調」であると言われています。
東京23区の上半期では、3年連続で70%を上回っており、2023年に関しては75.3%と高水準となっています。
前半で述べたように、新築マンションの高騰が続いている中で、ここまでの契約率をキープしているところに、東京23区におけるマンション市場がこれまでになく盛り上がりをみせていることがうかがえます。