「大塚」の歴史
JR山手線沿線の大塚駅周辺は、池袋と隣接し賑やかでありながら、少し行けば閑静な住宅街が広がっているなど居住地としての人気も高い。
繁華街の広がる北側と商店街のある南側とが駅の連絡通路でつながる生活に便利なエリアだ。
今でこそ、このあたりは北大塚、南大塚と地名に「大塚」がついているが、もともと、「大塚」という地名ではなく、「巣鴨」だった。
大塚駅前に巣鴨警察署があったり、駅周辺に巣鴨と名がつくものが存在したりするのもそのためである。
では、なぜ巣鴨にある駅が大塚駅と呼ばれるようになったかというと、山手線大塚駅は当初、文京区大塚に設置にされる駅だった(目白をから東に延びて文京区大塚を通過し巣鴨駒込へ抜ける予定だった)。
しかし、分岐点が目白から池袋に変更になり現在の場所に駅を設置することになった。
その際、当初予定されていた駅名「大塚」をそのまま使ったのである。
大塚駅近辺は駅の開業と同時に「大塚」と呼ばれるようになった。そして1969年の住居表示実施に伴い、実態に合わせた「北大塚」「南大塚」という地名が誕生したのである。
大塚駅北口、「baプロジェクト」
山手線大塚駅北口エリアは、現在再開発が着々と進んでいる。かつてはそれほど目立つ存在ではなかった大塚駅は、星野リゾートと山口不動産による「baプロジェクト」により、魅力のある街に変貌しつつある。
2018年5月、大塚駅北口に「OMO5(おもふぁいぶ)東京大塚」がオープンした。人気の宿泊施設を運営する星野リゾートが提案する新感覚の「観光ホテル」である。
客のリクエストに応え2時間1,000円で大塚の街を案内してくれる「ご近所専隊OMOレンジャー」と呼ばれるスタッフが常駐しており、大塚の隠れたスポットを紹介してくれる。
またOMO5の裏手に「東京大塚のれん街」がオープン。都電荒川線が走るすぐ横にある空き地を活用し、個性的で魅力的な飲食店が軒を並べる新たなグルメスポットとして注目されている。
どちらも「baプロジェクト」の一環であり、「ba」には「泊まるba(OMO5)」「集うba(大塚のれん街)」という意味が込められている。
2021年には北口駅前広場が再整備され、歩道の拡幅やバリアフリー化によって歩行者の利便性が高まった。
また、広場全体で連動した光の演出が行われ、夜でも安心してまち歩きや食事を楽しめるようになっている。
大塚駅と池袋駅
山手線大塚駅は池袋駅と隣接している。巨大なターミナル駅である池袋駅が大塚駅の存在をかすませているが、駅そのものの利便性という点では大塚駅のほうが高いと言える。
池袋駅は巨大であるため、駅入口からホームまでだいたい5分かかるが、大塚駅は1分程度だ。
仮に駅から徒歩5分の物件であれば、池袋駅利用であればホームにたどり着くまで10分の時間を要する。一方大塚駅であれば、6分でホームに立つことができるのである。
1分1秒の時短が生活の利便性を大きく左右する東京の朝にこの差は大きいだろう。
穴場の街大塚
池袋という大きな街の恩恵にあずかりながら、駅がコンパクトで巨大ターミナル駅のような煩雑さが小さい大塚駅周辺エリア。駅ビルが完成するなど、駅周辺の利便性も大きくなっている。
今後も賃貸需要の増加が見込まれる、不動産投資のための穴場の街であると言える。
大塚周辺の家賃相場
大塚周辺の家賃相場に関しては以下を参考にしてください。
(2022年6月3日現在)
間取り | 家賃 |
ワンルーム | 8万2,000円 |
1K | 9万1,000円 |
1DK | 11万7,000円 |
1LDK | 15万8,000円 |