不動産投資の物件と選び方

東京での外資系ビジネス、羽田空港の国際化がカギ?

東京はビジネスの拠点となるところで、多くの外資系企業が集まっています。東京が今後、国際都市としてさらに名を上げていくためにはビジネス拠点としての有益性や街そのものの利便性を図っていく必要があります。
人が増えるということは、同時に住むところが増えるということです。街を中心として経済や人の行き交いが不動産投資の強みにもつながるのです。
今回は、海外からの視点を持つことで今後の不動産投資のヒントを見出していきます。

羽田空港の国際化

羽田空港(東京国際空港)は2010年に国際線ターミナルが開業し、成田空港と並び日本の玄関口としての役割を担っています。 羽田空港は現在、国際線の増便が検討されています。都心からわずか15㎞とアクセスが良いことからも、首都東京にもっと海外の企業や人材を迎え入れようとするのが国際線増便の大きな理由です。 経済や文化の発展には人の往来は欠かせないため、それをいかにスムーズにさせるかという手段の構築が求められます。今後の国際競争でリードしていくためにも、都心部へのアクセスが便利な羽田空港のさらなる国際化が期待されます。 飛行経路の見直しなどで便数を増やすといった議論もあり、また、空港の24時間運用可能という強みも生かして増便につなげたいところです。

外資系企業の本社所在地 トップは港区

日本における外資系企業の本社所在地で1位は港区の759社です(東洋経済『外資系企業総覧2014年版』)。港区には、赤坂、六本木、虎ノ門、汐留などブランドとされている住所やオフィスビルが多く、外資系企業にとってオフィスを構える際のイメージや利便性に強く影響を及ぼしています。 港区に外資系企業が多い理由の一つに羽田空港への近さが挙げられ、国際便の増便が実現すれば、さらなる外資系企業の進出も期待できるでしょう。 外資系企業の日本在住の常時従業者数は63万8千人(2014年度)と2012年度の53万5千人から増加傾向にあります(経済産業省『第49回外資系企業動向調査(2015年調査)』)。 こうした動きからも、今後も都心部には海外からの人口流入が予測されます。 東京に収入を生み出す外国人が増え、住むところを必要とすることは不動産投資においても貸し方の幅が広がり、歓迎すべき点です。

世界の住みやすい都市ランキング 東京が1位!

イギリスの雑誌「MONOCLE」が選ぶ世界の住みやすい都市ランキング(2016年版)で東京が2年連続で1位となりました。これは世界の都市を交通の利便性や犯罪の少なさなどの指標によりランキング化されたものです。 東京に住んでいると当たり前のように都市生活を享受していますが、海外からの視点で見ると、他都市と比べて住環境が抜群に良いということを改めて実感させられます。

 

羽田空港のさらなる国際化で海外からビジネスチャンスを求めて人口流入が加速し、港区を始めとする中心エリアは、ますます今後が期待されます。東京が住みよい街というイメージが世界に広まっていくにつれて、経済や文化を動かす海外からの有益な人材が東京に集まるようになれば、他県の人口も東京に押し寄せてくることが考えられます。 人が集まる場所、東京。なかでもビジネス拠点となるエリア周辺は、街としてのステータスも高まります。 不動産投資において人の流れを見て物件を探すことは大切なポイントです。将来性が存分にある東京の中心エリアで不動産投資を考えてみてはいかがでしょうか。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。