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前年比約20%増!訪日外国人がまだまだ増加する理由は?

前年比約20%増!訪日外国人がまだまだ増加する理由は?

海外から日本に訪問する「訪日外国人」、いわゆる外国人観光客の数が、近年急激に増加しています。
なぜ今訪日外国人が増えているのか、そしてなぜ日本が選ばれているのか、その理由について、日本を取り巻く背景をまじえながら見ていきましょう。

前年比約20%増、増加する訪日外国人

JNTO(日本政府観光局)の調査では、2017年の訪日外国人数は前年2016年の19.3%増、2,869万1千人となっています。 実に東京の人口(1,351万2千人)の約2倍です。
この数値は統計を取り始めた1964年から過去最多の数となります。
訪日外国人として多いのは例年に引き続き東アジア圏であり、特に韓国・中国・台湾からの訪日外国人の数が割合として多く、全体の70%を占めています。
それに加え、タイ、シンガポール、マレーシア、豪州、フランス、イタリアの7市場でも2016年の集計を超え、これで主要20市場全てにおいて訪日外国人数は過去最高となりました。

データ元
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/index.html

訪日外国人が増加している理由は?

訪日外国人が増加している理由はいくつか考えられます。

①景気や所得水準の向上
現在、世界的に景気が回復傾向にあります。
さらに韓国・中国といったアジア圏ではかつてない経済成長が進んでおり、所得水準も大きく上昇し始めています。 こういったことから旅行や観光に対する需要が増えているのがひとつの背景としてあるといえるでしょう。

②円安による影響
現在、為替レートが比較的円安傾向にあります。
円安になると外国人にとってはより安い費用で日本の観光を楽しむことができます。
これも訪日外国人増加の背景のひとつとなっているようです。
また、中国人旅行者の「爆買い」などが話題となっていたこともありますが、これも円安の影響によるものといえるでしょう。

③ビザの緩和
訪日外国人にとって壁になる「ビザ」ですが、近年の規制緩和によりビザ取得が以前と比べ容易になりました。
特に東アジア、東南アジアからの訪日外国人に対するビザは規制緩和が大幅に進んでおり、より容易に日本を訪問できるようになったことが、訪日外国人数の増加の後押しになっていると考えられます。

④航空運賃が安い
海外旅行をしたくても航空運賃が高いことはネックとなります。
近年はLCC(格安航空会社)や原油価格の下落などにより、航空運賃が以前より安くなっており、それによって日本を訪れたくても費用がネックであった外国人による訪日が増加したことも理由のひとつとなっています。
また航空便の増加や就航路線の拡大なども訪日外国人増加に影響しているといえるでしょう。

⑤日本の注目度が高まっている
日本の文化や芸術などがインターネットなどを通じ広く世界に発信されるようになり、海外からの日本の注目度は近年高まっています。
また「東京オリンピック」を控え、外国人向けの各種サービスが整い始めており、より訪問しやすくなっているのもプラスとなっているようです。

前年比約20%増、増加する訪日外国人
東京オリンピックを間近に控え、さらに訪日外国人が増加していくことが予想されます。
訪日外国人の増加に伴い、東京のいたるところで再開発やサービスの整備が進み、生活利便性も向上していく傾向にありそうです。
訪日外国人が増加し、世界中の人々が日本に触れる機会が増え、不動産の分野においても海外からの移住やセカンドハウス、投資需要が増えています。
外国人の不動産購入への参加は、マーケットにとっても追い風です。

今後ますます外国人が日本を注目し、それを受け入れる様々な受け皿が充実すれば、不動産投資にも前向きな影響があるといえるのではないでしょうか。