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【2021年12月】最新!2020年国勢調査に見る東京23区に住む世帯の状況

エリアによって家族類型のパターンが異なる東京23区の世帯状況

図表1:世帯の家族類型別 世帯割合


総務省「令和2年国勢調査」。以下同様。

令和2年(2020年)の国勢調査によると、東京23区に住む世帯のうち、53.5%が単独世帯であり、中でも新宿区が最も単独世帯比率が高く67.8%、次いで渋谷区、豊島区、中野区と続きます。
一方で、家族世帯が多いエリアとの差が大きく、葛飾区は単独世帯比率が最も低く43.6%で、続いて江戸川区、江東区、足立区など、城東エリアが家族世帯比率が高い傾向にあります。

図表2:家族類型別 親族のみの世帯における割合

次に図表1における「親族のみの世帯」の中で「夫婦のみ」「夫婦と子」「ひとり親と子」の世帯が占める割合を表したものが上記の表です。
これを見ると、区によって特色があるのが分かります。例えば、中央区は、ひとり親と子の世帯は少ないですが、夫婦のみの世帯が平均よりも高くなっています。

一方で足立区や葛飾区江戸川区は夫婦のみの世帯が少なく、ファミリー世帯が多い傾向にあり、更に言えば、ひとり親と子の世帯も多い傾向にあるようです。こういったエリアの特徴を掴むことも、不動産投資では非常に重要です。

家族類型によって大きく異なる持ち家率

図表3:東京23区家族類型別 持ち家比率

図表3は、それぞれの家族類型別に「持ち家率」「借家率※」(※『1-「持ち家率」』で算出。具体的には、「民営の借家」に加え「公営・都市再生機構・公社の借家」「給与住宅」などを含む)を算出した結果です。

親族のみの世帯は、多くの場合持ち家ですが、その中でも夫婦のみの時よりも、子どもがいる場合の方が持ち家率が高くなっています。
また、単独世帯や非親族を含む世帯(同棲やルームシェアなど)では圧倒的に借家の割合が高くなっているのが分かります。