ニュース

【2019年12月】首都圏中古マンションの管理費の特徴

バブル期の中古マンションは管理費が割高

図表1:建築年別 月額管理費

図表2:管理費対成約価格比率

データをみると、月額の管理費は建築年が新しくなる程、高くなる傾向があります。
2017年に建築された中古マンションの管理費は、平均18,763円、年間にすると22万5千円とかなり高額です。
図表2は中古マンションの成約価格に対する年間の管理費の割合を築年数ごとにみたデータです。
これを見ると、バブル期の中古マンションは物件価格の割に管理費が高いのが分かります。
逆に、先ほど高額とお伝えした築浅の中古マンションは、建物自体の価格がかなり高額になっているということもあり、物件価格に対しての管理費の割合も低くなっています。

図表3:規模別 月額管理費

次に、規模別にみると、50戸未満のマンションでは管理費が高くなっています。
それ以上の戸数に関しては、規模のメリットが働き、管理費は下がります。
しかし、200戸以上の大規模マンションとなると、設備が充実していたり、中にはプールやトレーニングセンターなどの豪華な施設があったりするので、その分管理費も高くなってきます。

新築マンション価格が高ければ管理費も高くなる傾向に

図表4:建築年別新築マンションと月額管理費

図表4は、建築年別の新築マンション価格と管理費を表したデータです。
新築時のマンション価格と管理費の相関係数は0.86と高くなっています。
建物価格が高ければ、共用施設やサービスが充実しているため管理費も高くなるので、納得です。
管理費は物件価格と比べると「月額1万円前後」と価格自体は小さいので軽く考えがちですが、ランニングコストとして、永続的にかかってきます。
購入時には、価格に見合った管理費なのか見極める必要がありそうです。