家賃が上がっても住み続ける?賃貸マンションで一人暮らしをしている社会人の本音調査~過去の退去理由や家賃の許容範囲、住まい選びの優先条件とは~

不動産投資で生活を豊かにするWebサイト“不動産投資スクエア”(運営会社:株式会社クレアスライフ)は、賃貸マンションで一人暮らしをしている20代~50代の現役社会人の方々を対象に現在のお部屋についてアンケートを行いました。

調査回答者:賃貸マンションで一人暮らしの20代~50代社会人
有効回答数:199名
調査期間:2026/6/10~2026/6/11
調査機関:株式会社クレアスライフ
調査方法:インターネット調査

目次

調査背景

近年、単身世帯の増加や働き方の多様化により、賃貸マンションに求められる条件は「家賃」だけでなく、通勤利便性、生活環境、室内設備、セキュリティ、管理状態など多岐にわたります。特に投資用ワンルームマンションでは、入居者に選ばれ続ける物件かどうかが空室リスクや賃料維持力に直結します。

本調査では、現在賃貸マンションで一人暮らしをしている20代~50代の独身・子供なし男女を対象に、過去の退去理由、住まい選びの決め手、今後求める条件、家賃の許容範囲などを確認しました。これにより、賃貸市場で実際にニーズのある物件条件を把握することで、これからマンション投資を始める人が、正しく物件を選ぶための材料とすることを目的としています。

回答者の属性

属性:性別
属性:年齢
属性:職業
属性:年収

回答者は全国の賃貸マンションで一人暮らしをしている独身・子供なしの20代~50代男女、総数199名です。性別は男性58.8%、女性41.2%で、やや男性が多い構成です。年代は50代が36.7%、40代が27.6%、30代が24.6%、20代が11.1%で、30代以上が全体の約9割を占めています。
地域は関東地方が53.3%と最多で、次いで近畿地方20.6%、中部地方8.5%となっており、都市圏居住者が比較的多く、職業については会社員が合計78.4%を占めており、一人暮らし世帯は都市部ではたらく会社員に多いと言えます。

設問1:これまで住んだお部屋について、退去のキッカケを教えてください。(複数)

退去のきっかけは「通勤/通学の利便性」「働き方の変化」「家賃/共益費」が上位となりました。一人暮らしの住まい選びでは、仕事や生活スタイルの変化が居住継続に大きく影響していることが分かります。特に通勤先や勤務形態が変わると、住まいの便利さや家賃負担の感じ方も変化しやすく、住み替えの判断につながりやすい傾向が見られます。

設問2:これまで住んだお部屋で不満だった事項を教えてください。(複数)

これまで住んだお部屋への不満では、「室内の広さ/間取り」「最寄り駅の距離」「通学/通勤の利便性」「防音/遮音性」が上位に挙がりました。
メインである都市部の社会人にとっては、一人暮らし向けの部屋であっても、単に住めるだけでなく、通勤における駅までの移動負担や日常生活とのバランス、家にいる間の快適さなどが満足度に影響していることが分かります。
日常的に感じる小さな不便が、不満として蓄積されやすいと考えられます。

設問3:これまで住んだお部屋で入居後に「妥協すべきではなかった」と強く後悔した事項を教えてください。(複数)

入居後に強く後悔した項目は、「最寄り駅の距離」「通学/通勤の利便性」「防音/遮音性」「室内の広さ/間取り」が上位でした。部屋探しの段階では妥協できると思った条件でも、毎日の通勤や買い物、隣室・上下階の音、室内での過ごしやすさは、入居後に不満として表面化しやすい項目です。
特に駅距離や防音性は、実際に暮らしてからでないと実感できない事項でもあります。

設問4:現在のお部屋について、選んだ決め手を教えてください。(複数)

現在のお部屋の決め手は、「通学/通勤の利便性」「最寄り駅の距離」「室内の広さ/間取り」「生活・買い物環境」が上位でした。一人暮らしでは、通勤や外出のしやすさに加え、日常の買い物や食事、生活に必要な施設へのアクセスが重視されています。
また、室内の広さや間取りも決め手となっており、立地と部屋の使いやすさの両方が住まい選びの重要な判断材料になっていることが分かります。

設問5:現在のお部屋を探した際、重視した条件を教えてください。(3つまで)

部屋探しで重視した条件は、「通学/通勤の利便性」「最寄り駅の距離」「室内の広さ/間取り」「生活・買い物環境」が中心でした。重視した条件がそのまま決め手になっており、単身者の住まい選びでは、交通アクセスと日常生活のしやすさが一貫して重視されています。
設備やデザインよりも、毎日の移動や生活負担を減らせるかどうかが、物件選びの最優先事項になっていると考えられます。

設問6:もし別のお部屋に引っ越すとしたら、必須だと思うものを教えてください。(複数)

次に住む部屋で必須だと思う設備では、「トイレ独立/温水洗浄」「独立洗面」「洗濯機置場」「収納」「エアコン」「キッチン」が上位となりました。
一人暮らしの部屋であっても、水回りの使いやすさや収納の充実度、空調、調理環境など、日常生活に直結する基本設備が強く求められています。特にトイレや洗面などの独立性は、快適性や清潔感に関わる重要な条件として捉えられています。

設問7:マンションにあったら嬉しい設備・サービスを教えてください。(複数)

あったら嬉しい設備・サービスでは、「24時間ゴミ捨て可」が最も高く、次いで「ウォークインクローゼット」「防音」「物置・トランクスペース」「水回りの三点独立(バス/トイレ/洗面所)」が続きました。
一人暮らしでは、生活時間が不規則になりやすいため、いつでもゴミを出せる利便性は大きな魅力になっています。
また、収納や防音、水回りの独立性など、日々の暮らしを快適にする実用的な設備へのニーズが高いことが分かります。

設問8:マンションのセキュリティで安心感につながるものを教えてください。(複数)

安心感につながるセキュリティでは、「オートロック」「防犯カメラ」「モニター付きインターホン」が上位を占めました。建物入口、共用部、各住戸のそれぞれで防犯対策が見えることが、一人暮らしにとって安心感につながっていると考えられます。
また、「管理会社/警備会社の対応」や「宅配ロッカー」も一定の回答を集めており、設備面だけでなく、困ったときの管理体制や不在時でも荷物を受け取れる環境も評価されています。

参考クロス集計:年齢×セキュリティ安心要素

全年代で「オートロック」「防犯カメラ」「モニター付きインターホン」が中心となっています。50代では基本的な防犯設備への安心感が強く、40代では「管理会社/警備会社の対応」「宅配ロッカー」「24時間緊急サポート」など、設備に加えて管理・対応面を重視する傾向も見られます。
一人暮らしでは、年代を問わず“見える防犯対策”と“困ったときの対応体制”が安心感につながりやすいといえます。

設問9:必要だと思うお部屋の広さを教えてください(単一)

マンションに必要な広さは、「25㎡以上~30㎡未満」が最多となりました。次いで「30㎡以上~35㎡未満」「20㎡以上~25㎡未満」が続いており、20㎡未満を選ぶ人は少数にとどまっています。
一人暮らしでも、寝るだけの空間ではなく、在宅時間を快適に過ごすための収納力、家具配置のしやすさ、水回りの使いやすさなどのスペースを確保できる広さが求められていることが分かります。

設問10:最寄り駅までは徒歩何分以内が理想ですか。(単一)

最寄り駅までの理想距離は、「7分~10分未満」「3分~5分未満」「5分~7分未満」が上位となり、徒歩10分未満を理想とする回答が多数を占めました。
都市部の社会人の一人暮らしでは、車を所有しないケースが多いため、通勤・通学だけでなく、休日の外出や買い物、雨天時の移動なども含め、駅までの距離が日常の快適さに大きく関わります。
駅徒歩10分以内は、多くの人にとって住まい選びの目安になっていると考えられます。

設問11:現在のお部屋にあとどれくらい住みたいですか。(単一)

現在の部屋にあとどれくらい住みたいかについては、「わからない」が最も多い結果となりました。一人暮らしでは、仕事、収入、生活スタイル、将来の予定などによって住み替えのタイミングが変わりやすく、明確な居住期間を決めにくい傾向があります。
一方で、2年以上、5年以上、またはずっと住み続けたいという回答も一定数あり、条件に満足していれば中長期的に住み続ける意向も見られます。

設問12:引っ越しを検討する理由となりそうな事項を教えてください。(複数)

今後引っ越しを検討する理由としては、「働き方の変化」「通勤/通学の利便性」「家賃/共益費」が上位となりました。退去の退去理由に関する回答と同様に、仕事環境の変化や通勤負担、住居費の負担感が住み替えの大きな要因になっています。
都市部ではたらく社会人にとって、在宅勤務の可否や転職、勤務地変更など仕事と住まいが密接に関係していることが分かります。

設問13:家賃が上がっても住み続けたいと思える条件を教えてください。(複数)

家賃が上がっても住み続けたいと思える条件は、「通学/通勤の利便性」「最寄り駅の距離」「生活・買い物環境」「室内の広さ/間取り」が上位でした。多少家賃が上がったとしても、通勤や買い物のしやすさ、駅までの近さ、部屋の使いやすさに満足していれば、住み続けたいと感じる人が多いことが分かります。
一方で、生活環境が変わらないのであれば、家賃の許容範囲によっては、引っ越しをするよりそのまま住み続ける方がよいと判断する人もいるかもしれません。
仕事の環境や日常生活の便利さは、家賃負担を考えるうえでも重要な判断材料になっています。

設問14:次に住むなら、どれくらいの築年数のマンションを選びたいですか。(単一)

次に住むマンションの築年数については、「年数は気にしない」が最多となりました。一方で、「築5年以上~10年未満」「築10年以上~15年未満」「新築」「築1年以上~5年未満」も一定数選ばれています。
築年数そのものよりも、設備の状態、清潔感、管理状態、室内の使いやすさなどを総合的に判断している人が多いと考えられます。新しさだけでなく、実際の住み心地が重視されている傾向です。

参考クロス集計:年齢×次に住む部屋の築年数

50代で「年数は気にしない」が多く、築年数そのものよりも総合的な住みやすさを重視している様子がうかがえます。30代・40代では「築5年以上~10年未満」「築10年以上~15年未満」「築1年以上~5年未満」など、比較的築浅のものを選びたい傾向があります。
新築への回答は30代以上に一定数ありますが、全体としては数字上の築年数よりも、設備状態・清潔感・管理状態などの具体的な住環境を優先していると考えられます。

設問15:次に住むお部屋で優先順位を上げたい項目を教えてください。(3つまで)

次に住む部屋で優先順位を上げたい項目は、「通学/通勤の利便性」「最寄り駅の距離」「室内の広さ/間取り」「生活・買い物環境」が上位となりました。現在の住まい選びで重視した条件や、過去に不満・後悔として挙がった項目と共通しており、単身者の住まい選びにおける優先条件は一貫しています。
次回の部屋探しでは、仕事や日常生活の負担を減らせる条件をより慎重に見極めたい意識がうかがえます。

設問16:マンション選びで「管理会社の印象」はどの程度影響しますか。

※「管理会社」は以下2つあります。
①賃貸管理会社 (部屋の紹介・専用部における管理)
②建物管理会社(共用部・建物全体の維持や管理)

管理会社の印象については、賃貸管理、建物管理のいずれも、半数以上が「影響する」と回答しました。部屋そのものの紹介だけでなく、入居後に困ったときの対応や、共用部の清潔さや安心感など建物全体の管理状態も住まい選びに影響していることが分かります。
特に一人暮らしでは、トラブル時に安心して相談できる管理体制が、居住満足度につながりやすいといえます。

設問17:現在のお住まいで満足している項目を教えてください。(複数)

現在の住まいで満足している項目は、「最寄り駅の距離」「通学/通勤の利便性」「生活・買い物環境」「室内の広さ/間取り」が上位でした。満足度の高い住まいは、交通アクセスや日常生活のしやすさに強みがあることが分かります。
特に一人暮らしでは、駅までの近さや周辺施設の充実が、通学・通勤や日々の暮らしやすさに直結します。立地と生活環境への満足が、住み続けたい気持ちを支えていると考えられます。

設問18:「分譲賃貸」に対して持っているイメージを教えてください。(複数)

※「分譲賃貸」とは、分譲販売されたマンションの購入者が、住むのでなく賃貸に出しているお部屋のことです。

分譲賃貸に対するイメージは、「とくにない・わからない」「家賃や共益費が高そう」「一般賃貸との違いがわからない」が上位でした。分譲賃貸という言葉自体は知られていても、具体的な違いやメリットは十分に理解されていない様子がうかがえます。
一方で、「住人の質が良さそう」「デザインが良さそう」「防犯・セキュリティが良さそう」といったポジティブな印象も一定数見られます。

設問19:現在のお部屋で家賃が値上げされる場合、許容範囲の金額を教えてください。(単一)

家賃値上げの許容範囲は、「3,000円未満」「3,000円~5,000円未満」「5,000円~10,000円未満」が一定数を占める一方で、「金額にかかわらず許容できない」も高い割合となりました。家賃値上げに対しては慎重な人が多く、少額であっても負担感を覚えやすいことが分かります。
ただし、現在の住まいに利便性や快適性を感じている場合や、引っ越しの負担(費用・労力)との比較によっては、一定範囲の値上げを受け入れる余地もあると考えられます。

参考クロス集計:年齢×値上許容範囲

50代で「金額にかかわらず許容できない」が目立ち、家賃負担の上昇への慎重さが強く見られます。
一方、30代・40代では「5,000円~10,000円未満」や「10,000円~15,000円未満」も一定数あり、条件に納得できれば多少の値上げを受け入れる層もいます。
20代は「わからない」の比率が相対的に高く、将来の収入や生活変化を見通しにくいことが影響している可能性があります。

参考クロス集計:現在の家賃×値上許容範囲

家賃値上げの許容範囲は、現在の家賃帯によってやや違いが見られます。6万円未満や6万~8万円未満では「3,000円未満」「3,000円~5,000円未満」など少額の許容が中心です。
一方、8万円以上の層では5,000円以上を許容する回答も一定数あります。ただし、全体として「金額にかかわらず許容できない」も多く、家賃値上げには慎重な人が多いことが分かります。

参考クロス集計:現年収×値上許容範囲

200万~400万円未満では「3,000円未満」の少額許容が目立ち、家賃値上げへの慎重さがうかがえます。400万~600万円未満、600万~800万円未満では「5,000円~10,000円未満」や「10,000円~15,000円未満」への許容も一定数あり、年収が上がるほど値上げの許容範囲が上がる傾向があります。
ただし高年収層でも許容できない回答はあり、収入だけで判断されるわけではありません。

総括

本調査から、単身者向け賃貸マンションの多くは、都市部の社会人が住んでおり、重視される条件は、極めて実用的であることが分かります。上位に挙がったのは、通勤・通学の利便性、最寄り駅までの距離、室内の広さや間取り、生活・買い物環境、水回りの独立性、収納、防音、セキュリティ、24時間ゴミ捨てなど、仕事と日常生活における「利便性」と、在宅中の生活の「快適性」に直結する項目です。

一方で、ラウンジやジム、ゲストルームなどの華美な共用施設は相対的に優先度が高くありません。一人暮らしにおいては、「新築」「分譲仕様」といった表面的な魅力よりも、入居者が日常生活で感じる不便や不安をどれだけ減らせるかが重要なようです。
特に駅徒歩10分以内、主要エリアへのアクセス、25㎡前後の使いやすい専有面積、独立性のある水回り、十分な収納、オートロック・防犯カメラ・モニター付きインターホン、24時間ゴミ捨て、管理会社の対応品質は、入居率や賃料維持に関わる重要な要素といえそうです。

これから不動産投資を検討する人は、入居者のペルソナや物件選びの判断材料など参考にしてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

時代に合った不動産投資を、具体的な事例やノウハウを元にリアルに情報発信している「スクエア編集部」。 40年以上、物件開発から賃貸・建物管理、仲介を行ってきた老舗グループ企業による運営の下、読者に確かな不動産投資を推奨すべく活動しています。

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