ケーススタディ

賃貸マンションに求めるのは広さより収納と基本的な設備⁉
~都心の賃貸ワンルームマンションに住む142人にアンケート調査~

都心では賃貸ワンルームマンションの建設が相次いでおり、山手線付近など好立地では需要が集中していますが、こうした都心のマンションに住んでいる方々はマンション選びにおいてどのような面を優先したのでしょうか。

今回、こうしたエリアに賃貸マンションを借りている方々に対して、物件選びのポイント、マンション選びで優先すること、家賃に関する考え方などを聞いてみました。

アンケート回答者:都心の賃貸ワンルームマンションに住む142名
アンケート回答期間:2019年6月1日~2019年6月30日
※すべての回答の平均ではなく回答が有効なものの平均となります。

以下の設問に対する回答をご覧ください。

部屋の構造はどちらがいい?

設問:1Kタイプのお部屋で部屋を借りるとき以下の2パターンの場合どちらが良いですか?

「7畳+大型ウォークインクローゼット」と「8畳+通常クローゼット」では、「7畳+大型ウォークインクローゼット」が71.8%と圧倒的な結果となりました。

ワンルームタイプのマンションでは、収納に困っている方が多く、少し部屋が狭くなっても大容量の収納スペースがあった方が便利と考えている方が多いことが推測できます。

部屋が大きいことでアレンジできる幅が広がりますが、棚やラックなどを新たに設置する手間が増える、キャリーバックのような大きい荷物を収納する場所がない、といったデメリットもあります。また近年、トランクルームなども人気ですが、安くても5000円、都心では10000円を超える場所もあり、5000円~10000円高くても少し家賃が高くても収納が大きな部屋を選ぶ方がいる、とも言えると思います。

こうしたことが、今回のアンケート結果に繋がっているのではないでしょうか。

この傾向は、他の設問からも窺えます。

共用部に求めるものはなにか?

設問:マンション共用部にあるとうれしい施設、設備は次のうちどれでしょうか

マンションの共用部に求めるものとして、僅差ではありますが、「トランクルーム」が45.8%と最も多い結果となりました。
その次に「レンタサイクル」44.4%、「スマホアプリなどによるオートロックや部屋の解錠システム」38.0%、「カーシェアリング」29.6%と続きます。

共用部の設備はいくつもありますが、単身世帯は収納である「トランクルーム」を求めている方が多いようです。

また、レンタサイクルやカーシェアリングが上位に位置していることから、東京都ならではの事情が見えてきます。
東京都は公共交通機関が充実しており、自家用車を保有している人はとても少ないです。
実際、自動車検査登録情報協会の調査によると、東京都は一世帯あたりの自家用車保有数が全国ワースト1位の0.450であり、1位の福井県の1.749と比べると4分の1程度しかありません。

そのため、レンタサイクルやカーシェアリングを求めている方が多いと推測できます。
投資用に分譲されたマンションでは、法令による駐車場設置義務から数台の駐車場がありますが、自家用車を持つ方が少ないため、カーシェアリングに転用している事例は多くあります。入居者ニーズにマッチした事例と言えます。

浴槽やキッチンは必要か?

次に、部屋の広さと浴槽やキッチンを比較した結果をみていきましょう。
まずは、部屋の広さと浴槽です

設問:部屋が広くなるなら浴槽なしのシャワールームでもよいですか?

「シャワールームでよい」と答えた方は少なく、「浴槽は欲しい」と答えた方が76.8%と3倍以上の差がつきました。

ほとんど毎日湯船に浸かる方は多くありませんが、仕事終わりやたまの贅沢に湯船を利用する方は意外と多いようです。

次に、キッチンと比較していきます。

設問:部屋が広くなるならキッチンなしでもよいですか?

「キッチンは欲しい」と答えた方は95.1%で、ほぼすべての方がキッチンは必要だと回答し、「キッチンなしでもよい」と答えた方は僅か4.9%でした。

電気コンロや流し台が備えてあれば、結果は変わってくるかもしれませんが、多くの方が部屋の広さよりキッチンが重要だと考えていることがわかりました。

先ほどの浴槽もそうですが、部屋の広さよりも、最低限の設備を優先したいと考えているようです。

まとめ

今回の調査結果では、部屋の広さよりも収納スペースを重視している方が多いことがわかりました。

広い部屋に好みの収納を作っていくより、ある程度まとまった収納スペースが確保された部屋の方が利便性は高いのかもしれません。
また、男性の一人暮らしを想像すると、キッチンや湯船は必要ないと考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、ワンルームの賃貸マンションに入居している多くの方はそれらの設備が必要であると感じており、部屋の広さより求められていることがわかります。
投資用物件では、奇抜な物件よりなるべく万人受けするタイプが推奨されます。

自身の経験や価値観で必要だ不要だと思った設備が、少数派だったということは少なくありません。
自分自身の経験則からくる常識だけで判断することなく、事前調査を怠らないようにしましょう。

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