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【2023年5月】物価上昇だけではない、家賃の上昇要因とは?

物価上昇に伴って家賃も上昇傾向へ…

一般的には、物価が上がると、少し遅れて賃料水準も上昇します(賃料の遅行性という性質)。
昨今では、物価の上昇に伴って、徐々に家賃相場も上昇してきています。

図表1:東京23区の分譲マンション賃料推移


(株式会社東京カンテイ「分譲マンション賃料月額推移」より作成。以下同様。)

上図は、ファミリータイプ物件の月額募集賃料の㎡単価の推移です。
リーマンショック以降、暫く賃料の下落が続いていましたが、不動産価格の上昇とともに2013年頃から家賃も上昇が続いていました。
一時は前年比で6%前後で推移していました。

その後、新型コロナウィルスの感染拡大によって若干前年比でマイナスになりましたが、現在は物価上昇の影響を受けて、賃料が上昇しています。
季節要因もありますが、東京23区では2023年2月に集計開始以来初めて、4,000円台を突破しています。

築浅物件に影響を受ける賃料相場

図表2:貸家着工戸数と月額募集賃料の推移(東京都)


(貸家着工戸数:国土交通省「住宅着工戸数」より)

賃料が上昇する背景は物価だけではありません。新築物件や築浅物件が多くなれば平均値が高くなります。
一般的に経年による賃料の下落は3つのフェーズに分けられ、第一段階は、築3年~築10年にあると言われています。

上のグラフは、貸家着工戸数と月額賃料の推移を示したものですが、着工戸数が多いと、その後遅れて賃料が上昇しているように見えます。
着工戸数を先行させて相関係数を算出すると3年の時の場合、相関係数は0.6で最大になりました。
このように賃料の上昇は、築浅物件の影響を受けることになります。月額募集賃料を見る際は、その点にも注意する必要がありそうです。