不動産エコノミストが語る 不動産投資の必須思考

株式投資とワンルームマンション投資の違い

ワンルームマンション投資を行う方のすそ野は、ますます広がっています。
これまで投資といえば、株式投資しか行ってこなかった方が、ここに来てやっと?不動産投資を始めたという方も多くいるようです。

意外なことですが、株式投資を行っている方は、「投資は株式投資(投資信託等含む)のみ」という方が多いようです。
近年、インターネット(スマホ含む)を使い慣れている世代では株式運用はネット証券会社で行う方が多いようですが、そのネット証券ではFXや金、先物等、同じプラットフォームで購入できるにも関わらず株式投資+投資信託が大半という方が多いようです。

FX、株式投資、不動産投資

FX(為替)投資は、どちらかといえば、ゼロサムで投機的な(ギャンブル的な)側面が強い投資です。
また、金は比較的価格のブレが少なく、またインカムゲインはありませんので、資産の保全と+値上がり期待で行う投資です。

一方、株式投資は、値上がり期待と一定期間ごとの配当収入(株主優待等含む)を狙う投資です。値上がりから得られる利益はキャピタルゲインとよび、配当から得られる利益は、広義でのインカムゲインとなります。

ワンルームマンションに代表されるような不動産投資は、株式投資と同じように、値上がり期待(キャピタルゲイン)と配当にあたる賃料収入(インカムゲイン)の両方を狙う投資です。近年の、都心のマンション(ワンルームタイプ、ファミリータイプとも)は値上がりを続けていますので、賃料収入だけでなく、タイミングを見計らって売却して、しっかりとキャピタルゲインを得ている方が増えています。不動産価格は時に上下します。株式の価格もそれは同じことです。

配当は、企業業績が悪いとゼロになります。ワンルームマンション投資でも空室になれば家賃収入は一時ゼロになります。このように、株式投資とワンルームマンション投資などの不動産投資は、収益の上げ方が似ています。

一方、違う点もあります。
もっとも大きな違いは、購入時にあります。株式購入の場合は、基本的なスタイルではお金を借りて購入することはできません。
しかし、ワンルームマンション投資の場合は金融機関から借り入れを行い、自己資金を一部だけ投資することで購入することができます。レバレッジを使った投資が行えるのが不動産ワンルームマンション投資の魅力です。
また、不動産投資は、不動産経営というビジネスを行っているとみなされるため、収入や損失などを合算できる損益通算制度がつかえるもの不動産投資の特徴です。この他に、固定資産税、登録免許税、不動産取得税等は不動産投資の際にのみかかってくる税です。

次に大きな違いは、売買に関する手間と時間の違いです。
株式、不動産とも売買時には一定の手数料がかかります。株式の場合はネットや電話で、容易に売買が可能です。しかし、不動産はそういうわけにはいきません。新たに購入する際も、所有しているものを売却する際にも一定の時間がかかります。売却に際して、株式は直ち(0~2日)に現金化できますが、不動産は売り出し始めてから売却契約成立から入金まで、少なくとも1~2か月かかります。

このように、いくつかの違いがありますが、株式投資と不動産投資には共通点が多く、株式投資を行っている方には取り組みやすい投資だと思います。

また、先に述べたように、不動産投資は借り入れを行って投資できることです。
このメリットを十分に享受していただけたらいいと思います。

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不動産エコノミスト
社団法人 住宅・不動産総合研究所 理事長

不動産エコノミスト 吉崎 誠二

早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学博士前期課程修了。 (株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者 等を経て 現職. 不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。

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