不動産投資のポイント

子どもたちを大学卒業まで賄えた不動産投資法

私は、大切な伴侶(夫)をガンという病気で亡くしました。ちょうどその時、3人の子ども達はまだ学生でした。私はというと仕事を持ってはいたものの、これから先子どもたちをいったいどうやって養っていけばいいのか、考えなければなりませんでした。
このような状況なら遺された家族が路頭に迷ってしまうところだったのかもしれません。しかし、私の場合は違っていました。その理由をお話しします。

大学までは卒業させたいという意思は変わらなかった 

最愛の夫が病に罹っていると知った時、長女は高校3年生、次女は中学3年生、末っ子の長男は中学1年生でした。
長女は家族との関係が難しい時期でしたが、父親の病気がきっかけで家族に寄り添うようになりました。受験生だった次女は、私立高校の推薦入試の合格が決まった時期でした。子どもながらに家族のこれからのことを考えると、私立高校に行ってもいいのかどうか悩んだようです。そして、末っ子の長男は、自分が父親の代わりになり、しっかり家族を守らなくてはいけない立場なんだと自覚していたようでした。
一方で、私はあえて子どもたちに進学をあきらめるという選択肢は与えていませんでした。夫婦とも大学での4年間は得難い時間だったという経験と思いが共通していたので、それが我が家の教育方針として根付いていたのかもしれません。病気がわかったからといって、子どもへの教育方針が変わるわけではなかったのです。

その後、子ども達はどうしたかというと、それぞれ自分の進みたい道を選びました。長女は大学には進学せず、目的と信念をもって就職することを決めました。次女は大学の付属校だったこともあり、本人の志望する学部に進学しました。長男は公立高校だったため、高校3年で部活を引退すると塾に通いはじめて、努力の結果、親も希望する大学に現役で合格したのです。その時は長男と二人でうれしくて泣きました。実はその後、第一志望大学にも合格をしたのです。


しかし、彼は涙を流すことはありませんでした。父親からのメッセージで託された「自分は我が家のリーダーなんだ」という立場を重く受け止めていたことは確かです。彼は家族のリーダーになっていました。

ピンチの時こそ、冷静になれる 

夫の病がわかってたあとも、それまでと全く変わらない生活をするように心がけました。そうはいっても、病の診断確定から亡くなるまでは10か月でした。家族が一番濃密な時間を過ごした10か月でもありました。この大切な時間の間には、たとえ子どもの進学のことであろうが何も考えないようにしました。
不思議ですが、本来は治療費などお金の心配をするものだと思いますが、どれだけお金がかかっても構わないとさえ思っていました。ですので、私が夫のために、どんどんお金を使ってしまっても子どもたちからは一切止められませんでした。

しかし、現実に目を向けなければならないこともわかっていました。絶対に助かってほしい、皆で助けるんだという気持ちと、ステージⅣのガンという現実を受け止めていました。夫が亡くなった時のことも考えなければならないという現実が待っていて、まるで正反対のことをしていました。
例えば、効かないと思いながらいろいろな民間療法に大枚をはたいたり、遺される家族のための保険の見直しを冷静にできる私がいました。

収入を得られる方法のうち、なぜ不動産投資だったのか 

夫がいなくなり、一番つらかったのは誰もいなくなってしまったという事です。なぜなら、私たち夫婦は何でもよく話し、些細なことも相談して解決してきました。相談する相手も、一緒に映画に行く遊び相手もいなくなってしまったのです。
そのような状況でも収入を得るためにどうにかしなければなりません。

収入を得る方法には、人的投資、金融投資、不動産投資などがいくつもあります。やはり一番は人的投資=働くことです。私は夫の闘病中もずっとSEとして働き続けていました。
金融投資はあまり経験がなかったのであえてこの方法は取りませんでした。

最終的に頭に浮かんだのが、夫の生命保険金というまとまったお金の運用先を不動産(アパート)にすることだったのです。
それまで自宅や両親の家、リゾート施設などを自用として売買してきた経験があったので、不動産を選べたのかもしれません。私の私見ですが、金融投資するよりはハードルが低いと思っています。
私の父は92歳で亡くなりましたが、母は92歳で今でも元気にしています。しかし、母は年金の他に足りない分は預金を少しずつ取り崩しています。
そのような状況を考えると、死ぬまで無くならない資産を作りたいという思いで不動産投資を選びました。

不動産投資を選んで良かったと感じたとき 

何といっても、毎月の安定した収入が有ることです。会社員として働かなくなっても、不動産から途切れない収入があって本当に助かったと実感するものです。
現在、子どもたちは全員社会人になり、自立ができています。うれしいことに長女と長男はそれぞれ結婚して家庭を持ち、子どもにも恵まれました。
子どもがすでに自立したにも関わらず、不動産投資を継続しています。私には目標があるからです。それは、孫を連れて夏休みに毎年語学留学に行くことです。そのためには豊かなおばあちゃんでいなければなりませんから。

人生は何があるかは誰にもわかりません。もし、経済的な岐路に立った時に、選べる選択を持っているということは、とても重要です。豊かで不安のない人生を続けるために、不動産投資“という働き方”を考えてみるのも良いかもしれませんね。

FP事務所やさしいお金の相談室代表
(有)コスモスペース取締役社長
一般社団法人女性FP相続サポート協会理事

桑野恵子先生

マネー????エンジェル桑野恵子が、安心に暮らせるための不動産投資の魅力をお届けします。 エンジェルは投資の世界では資金を提供する富裕な個人のことです。桑野恵子は、資金援助の代わりに豊富な知識とノウハウを提供して資産を築いていくお手伝いをします。