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世界都市ランキング2017、はたして東京の順位は?

世界都市ランキング2017、はたして東京の順位は?

世界の44都市を対象とした、都市の総合力を評価するランキング「世界の都市総合力ランキング」というものがあります。
2017年10月の発表で東京は、1位のロンドン、2位のニューヨークに続き、前年と同じ第3位にランクインしました。
ここでは、世界の都市総合ランキングと東京の評価と今後の可能性についてご紹介します。

2017年の世界都市ランキング

世界都市ランキングは正確には「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index)」といい、森記念財団都市戦略研究所が都市を調査し、さまざまな分野で総合的に評価してランキングしたものです。
評価される分野には、大きく分けると「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6つがあり、さらに全体で70もの指標から採点、評価されます。

2017年の第1位はロンドンで、オリンピックの開催があった2012年以降6年連続で首位をキープしています。
ロンドンの一番の特徴は「文化・交流」です。この分野では他を圧倒する点数を獲得しています。2位のニューヨークが233.1ポイントなのに対し、ロンドンは333.1ポイントと大きく上回っています。
また、文化の発信力や文化資源なども大きな強みとなっています。

第2位はニューヨークで、こちらも2012年にロンドンに抜かれ2位になったものの、それ以降6年間順位をキープしています。
ニューヨークは、「経済」「研究・開発」の分野で首位を獲得しています。
他にも、「文化・交流」は2位、「交通・アクセス」でも4位にランクされるなどさまざまな分野で上位を獲得しています。

そして昨年パリを抜いて第3位となった東京は、2年連続で3位にランクインしました。
前年より総合スコアを16.2ポイントアップし、2位のニューヨークとの差を縮めています。
昨年のニューヨークとの差は46.2ポイントだったのが、今年は31.6ポイントと、少しずつ迫っています。

ランキングにおける東京の評価

東京の評価は、分野別では「文化・交流」が前年の5位から4位になっています。また、「交通・アクセス」も前年の11位から大きくランクアップして6位になっています。
「文化・交流」が4位に上がったのは、激増している訪日外国人の受け入れ実績や、美術館や博物館などの集客施設の評価が高かったためです。

また、「交通・アクセス」では羽田空港での国際線直行便が増えたことが影響しているとされています。
オリンピックに向けた都市開発などの成長が評価されてのランキング結果と言えるでしょう。

東京の今後の課題

一方で、現在東京が抱えている課題は、「経済」「居住」の分野です。
今年の国内総生産(GDP)の成長率が他の上位都市に比べ低く、また、円高が続いたことによる影響もあり評価を下げたと考えられます。
また、「居住」では、昨年は平均賃料や物価水準の割安さが評価され6位に上がったものの、新たに加わった「社会の自由度・公正さ・平等さ」という指標で、女性の社会進出の遅れなどが影響して、 今年は14位まで順位を下げました。

東京では、今後これらの弱点の分野を改善していくことが、ニューヨークやロンドンに追いつくためのポイントとなるでしょう。

ランキングにおける東京の評価

かつてオリンピック開催を期にロンドンもその都市ブランドに磨きをかけ、ランキングトップに上り詰めました。
東京もまたオリンピックなどのイベントを大いに活用し、独自の魅力に磨きをかけ、強みとなる分野を強化し、弱点を克服することができれば、さらなるランクアップは決して夢ではないといえるのではないでしょうか。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。

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