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東京はこれから変わる! 再開発される街⑥「新橋駅周辺」

東京はこれから変わる! 再開発される街⑥「新橋駅周辺」

サラリーマンの街として有名な東京港区の新橋・虎ノ門エリア。現在新橋でも再開発が進められています。
「新橋駅西口の再開発」や「新橋29森ビル再開発プロジェクト」など、サラリーマンの街としてイメージされてきた新橋が変貌しています。
今回は、具体的に進められている新橋での再開発プロジェクトについてご紹介します。新橋はいったいどのように変わっていくのでしょうか。

新橋駅西口の再開発

現在新橋駅の西口で再開発が進んでいます。
事業協力者は野村不動産とNTT都市開発の2社で、再開発の対象になっている区域は、新橋駅西口に位置する「SL広場」「ニュー新橋ビル」「新橋3丁目・4丁目エリア」となっています。
商業機能の集積、駐車場や駐輪場など都市機能の充実、また道路の拡張や木造建築不燃化の促進など、近隣エリアが抱える課題の解消と、災害に強い街づくりを目指しています。
30階建ての複合高層ビルを2棟建設するという計画があり、ビルには店舗やオフィス、住居などが入る予定です。

若者の流入をいかに促すかが課題のひとつになっています。
人気のチェーン店などを増やすことが予定されていますが、その反面、新橋らしい個性的な店や建物が残ることを要望している地権者もおり、これまで築かれた新橋らしさと新しさをいかに共存させるかが重要なポイントになるといえるでしょう。 プロジェクトの完了は東京オリンピック開催後の2020年以降の予定となっています。

新橋29森ビル再開発プロジェクト

虎ノ門ヒルズとともに整備された「新虎通り」は「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」による街並みの再生地区に指定されています。
また同時に、にぎわいのある道路を作る「東京シャンゼリゼプロジェクト」の対象地区です。

そんな「新虎通り」の沿道にあり、日比谷通りとの交差点にある新橋29森ビルの跡地も再開発の対象になっています。
計画では新橋29森ビルの跡地と区道を挟んだ街区およそ1,500平方メートルの敷地一体が再開発され、1階は新虎通りに面したテラスやオープンカフェが開設される予定です。
また、にぎわい作りの活動や情報発信の拠点としてイベントスペースも設けられ、2階には店舗、3階以上はベンチャー企業などのオフィスが入る予定です。
完成予定は2018年の9月です。

再開発でどう変わるか

再開発でどう変わるか

新橋、虎ノ門エリアの再開発により、今後ますますエリアの利用者は増加するものと思われます。
また利用者の増加に伴い近隣駅の乗降客数も増えることが見込まれます。
東京五輪の際の選手村に向かう高速輸送システムや空港リムジンバスなどのバスターミナルが虎ノ門ヒルズの北側で整備されるなどし、このエリアを起点にした新たな人の流れが生まれるでしょう。

サラリーマンの街として名を馳せている新橋エリア。
再開発により人々の流入が増え、同時にこのエリアに住む・通う人口も増加していくことでしょう。
不動産投資を考える方にとって、要注目のエリアであることは間違いありません。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。