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東京はこれから変わる! 再開発される街⑤「新宿駅周辺」

東京はこれから変わる! 再開発される街⑤「新宿駅周辺」

1日の利用者数が世界一多いとしてギネス記録に認定されている「新宿駅」。
JRの主要路線や小田急線、京王線といった私鉄路線など12路線が乗り入れており、交通の便の良さは抜群です。

そんな新宿駅を中心にした新宿エリアで、近年再開発が進んでいます。
再開発により新宿はますます便利になると言われていますが、いったいどのような再開発がおこなわれているのでしょうか。
ここでは新宿エリアで進められている再開発についてご紹介していきます。

新宿駅の東側

新宿駅東口、新宿駅の東側は歌舞伎町を中心とする歓楽街のイメージが強いエリアです。
1991年に新宿の街の「クリーン化」が進められ、歌舞伎町にも厳しい営業規制が課せられ、風俗店や特殊飲食店は次第に減少していきました。
とはいえ、新宿駅東口の「歓楽街」のイメージは根強く、東側エリアはビジネス街としては西口に及ばない状況が続いていました。

そんな新宿駅の東側エリアに、2012年、「新宿イーストサイドスクエア」が誕生しました。
1万人以上が就業できる商業とビジネス複合型のオフィスビルで、都内最大級である1フロア1,800坪の床面積に加え、東日本大震災を受けてニーズが高まった防災面における設備も充実しているなど、テナントの人気を集めています。
周囲環境への配慮もされており、地域と一体化した回遊性の高いランドスケープを形成するなど、新宿駅の東側エリアのイメージを変える要素の一つになることでしょう。

新宿駅の西側

新宿駅西口の地権者のひとつに小田急電鉄があり、西口には小田急百貨店、新宿ミロードなど、小田急グループが運営する商業施設が多く、また地下には小田急エースがあり、西口駐車場も小田急グループが管理しています。
そんな小田急電鉄が、新宿駅西口の付近にある「新宿スバルビル」を富士重工業株式会社(現:株式会社SUBARU)から340億円で取得しました。

2015年、小田急電鉄は「新宿西口における再開発計画の検討」を織り込んだ経営計画を発表するなど、その買収の目的が再開発であることがわかります。
3階構造の西口広場を進化させるなどを画策中とのことです。

再開発計画が具体的に動き出すのは2018年以降であるとみられています。

新宿の南側

新宿の南側

新宿駅南口には高速バスの発着場があるなど、各地と東京とを結ぶ玄関口のような役割があります。
かつて新宿駅周辺では高速バスの発着場が広域に分散されていて、中には駅から離れた発着場があるなど、各種交通機関との乗り換えの利便性に問題点がありました。
そんな分散されていた高速バスを新宿駅南口に集約させたのが、2016年に開業した「新宿高速バスターミナル」、通称「バスタ新宿」です。これにより新宿駅での交通機関の乗り換えが容易になりました。
また合わせて、駅前広場やタクシー乗り場などが整備され、またJR東日本による地上33階のビルが建設されました。

また現在、西口と東口との連絡通路の建設が進んでいるなど、新宿駅周辺エリアの再開発はどんどん進んでいます。
新宿はますます便利になっていき、利用者数もより増加することが予測されます。

便利で利用者数の多い駅周辺は、街の再開発などが行われやすく、来日する外国人の注目にも期待が持てますので、不動産投資としての狙い目と言えるでしょう。
特にマンション投資などの不動産投資をご検討中の方は、ビッグターミナルとなる新宿エリアの動きはチェックしておくとよいでしょう。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。