現場のプロが教える不動産投資KnowHow

「不動産テック」時代到来! ITが不動産投資を活性化させる?

近年、IT技術を金融に組み込み、新たなシステムやサービスを生み出すフィンテックが注目されています。これは不動産業界も同様で、IT技術を生かしたシステムやサービスが作られ、運用され始めています。
それらは「不動産テック」と呼ばれ、投資家や不動産業界から注目を集めています。
今回は、不動産テックについてご紹介します。

投資家向け不動産テック

これまで不動産業界において、不動産業者が保有する情報と消費者側に公開される情報には違いがありました。この違いは「情報の非対称性」と呼ばれていましたが、この情報格差をなくすために、近年不動産テックが活かされるようになっています。

その例として、「TATERU」という不動産経営アプリがあります。
2015年9月に株式会社インベスターズクラウドによってサービスが開始され、不動産経営のプラットフォームの一つとして話題になっています。
スマートフォンを利用して不動産経営を行えるというのが最大の特徴です。アプリ内から不動産投資のアドバイスを受けたり、管理の代行を依頼したりすることができます。

つまり、これまで敷居が高かった不動産投資とその運営環境が、IT技術の進化とともに、より整備されつつあるといえます。
また、不動産テックで注目されているのが不動産取引では欠かせない取引価格の“見える化”です。
これまでは、気になる土地や物件があっても実際に売りに出されていない限り、消費者が詳しい価格情報を知ることは困難でした。こうした状況もあり、現在では国土交通省が不動産取引の価格情報の公開に取り組んでいます。
これにより、価値に透明性が生まれ、よりいいモノとそうでないモノとに分かれることも予想されます。

不動産販売での最新IT技術

近年、VR(Virtual Reality)技術が発達し、さまざまな分野で活かされています。もちろん、このVR技術は不動産テックでも大いに活用され、続々とサービスが登場しています。
VRとは仮想現実のことです。最近ではゴーグルを装着し、視覚や聴覚に刺激を与えて、あたかもその場に居るかのような感覚を体験できるシステムが有名です。
このVR技術は不動産販売における物件の内見にも活かされています。
通常、内見をするとなると、実際に物件まで足を運ばなければなりません。しかし、遠方であったり、多忙であったりする人にとって、内見をすることは難しい場合があります。
そこでVRを利用することにより、実際に物件まで足を運ばずに内見をすることができるサービスが登場しました。

今後、東京などの都心に対して、地方や海外からの移住・投資が進むうえで、こうした技術が不動産購入を加速させることが考えられます。
このVR技術を活かした不動産テックは、すでに複数の会社がサービスを開始しています。

現代社会において、ありとあらゆる面でIT技術が活用されはじめ、人々の暮らしを快適なものにしています。不動産業界においてもIT技術が進むにつれて、さらなる進化が期待できそうです。

しかし一方で、不動産取引ではインターネットや効率化されたシステムに頼りすぎるのはとても危険です。
不動産は、「売る人」「購入する人」「そして借りる人」と、人によって繋がっている商品です。また価格は決して安いものではなく、取り巻く法律も多岐にわたります。不動産投資で成功するためには、時代に合わせた不動産テックを活用するだけでなく、管理やサポートを信頼して託せる会社や、入口から出口までの運営を並走してもらえるパートナー選びが重要であり、原点であることを忘れてはなりません。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。

PAGE TOPPAGE TOP