不動産投資の物件と選び方

東京の人の動き、はたして不動産投資の狙い目エリアは?

東京とひとくくりに言っても範囲は広く、人口密度が高いエリアには偏りがあります。不動産投資では人が密集する場所に物件を購入するのが鉄則です。利便が良いだけでなく、立地のブランドイメージによって街が魅力的であることも選ぶ基準となります。
東京において人口集中エリアはどこにあり、今後どんな流れにあるのかを予測すれば、不動産投資の物件選びにも役立つでしょう。

東京の約7割は23区に住んでいる

平成27年国勢調査から地域ごとの人口や、過去と比べての人口の増減がわかります。東京は区部、つまり「東京23区」に東京の人口の約70%が集まっています。東京の総面積(2,187㎢)における23区の面積(621㎢)の割合は約30%ということからも、面積の狭い23区に人口が密集していることになります。 23区の人口は平成22年から326,870人増え、3.65%の増加率です。世帯数も約25万世帯増えており、長期予測では都内世帯数は2030年まで増える見込みです。世帯数が増える要因としては、他県からの流入や単独世帯層の増加が挙げられています 若年層の単独世帯は通勤や生活に便利な場所で独り暮らしをするという傾向があります。部屋を借りる人が今後も増え続けるということは不動産投資にとって追い風になるでしょう。

不動産投資の注目エリアは?

都心3区と呼ばれる千代田区、中央区、港区に加え、新宿区、渋谷区、文京区を加えた都心6区が不動産投資ではメインエリアとされています。 人口増加率は平成22年と比べて千代田区23.93%、中央区14.93%、港区18.65%と他の区を圧倒する伸び率です。 近年は台東区、墨田区、江東区の東部エリアの人口増も顕著で、台東区の人口増加率は平成22年比で12.84%となっています。

ターミナル駅を山手線がつないでいる

交通の便は不動産投資において大きなポイントです。都心のメインエリアは山手線で輪を描く形でつながっています。新宿、渋谷、池袋、品川、東京などが主な駅となります。その山手線の輪の内側にはJRや地下鉄が網の目のように入り組んでいて移動が便利になっています。 山手線の田町駅、品川駅間には、平成32年に新駅が誕生する予定です。周辺約13ヘクタールの大規模開発も同時進行で行われ、集客や人口増加が見込まれます。 さらに渋谷駅周辺も再開発により変わろうとしている地域の1つです。主な工事は東京オリンピックまでに完了する予定で、駅周辺が4つの街区に分けられます。なかでも注目されるのは地下7階、地上46階建ての高さ230mのビルです。屋外展望施設が設けられ、新しい渋谷の象徴となることでしょう。

 

東京の中心エリアは人口の増加や街の開発など、今後も発展が見込めることがわかります。人が集まるところは魅力的なスポットや街づくりが進み、より良い交通の便でさらに住みたくさせる街になります。こうしたエリアで不動産投資を始めることは安定した家賃収入だけでなく、長期に渡る安心できる資産形成が期待できることでしょう。 これから本格的に発展を遂げる東京。ぜひ今から不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。